2019.11.25
IAUD住宅学生コンペ 入賞作品②
2017.11.20掲載

入賞:
「呼吸をする家」
静岡文化芸術大学大学院/藤井 邦光
コンセプト:UD+呼吸
呼吸するように家族や地域、自然環境を吸い込み、豊かな生活の息吹を吐き出す家。現在の固く閉ざされた呼吸できない住宅から、多孔質な住宅を街に挿入することで、多くのデライトを生み出す。
審査委員による講評①
審査委員長:古瀬 敏/静岡文化芸術大学 名誉教授
外に対して開かれた、比較的コンパクトな住まいとして計画された。敷地を南向き角地に設定し、通りすがりの隣人知人たちが立ち寄るのを誘うことで、コミュニティにおける交流の場として機能することが意図されている。ただ、設定された畑は小さすぎて、思いどおりにいかないのではないか。また、好条件の土地が手に入らず、敷地位置が違ったら光と風も影響を受けよう。設計者はどう対処するだろうか。
審査委員による講評②
審査副委員長:後藤 義明/岡山理科大学 教授
住宅として非常にまとまっている。階段を含む2階にはまだまだ考える余地はあるが、基本的な配慮はなされている。気持ちのよいリビングなのでいろいろな人が集まってきそうで、町の交流場所としても機能しそうである。ただ、サロンとして使うためにはトイレの位置と数が最大のウイークポイントである。2つある土間を整理して接客機能に使える工夫が必要である。合わせて主寝室の居心地をよくする工夫も考えてみてほしい。
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